女性の働き方の変動

少し前までは、「結婚した女性は家に入って家事や育児をこなすもの、外で働き続けるなんてもってのほか」という時代でした。
女性は20代半ばくらいまでに結婚し、仕事を辞めることが一般的であって、そのまま仕事を続けることは不可能に近い様な世の中だったのです。
また、その時期を過ぎても結婚しない様な女性は「行き遅れ」として、冷たい視線を浴びるのが当たり前でした。
しかし、そんな時代もいまや昔。
今は、女性が結婚後も外で働くのは当たり前ですし、それに関する環境も整いつつあります。
女性専門の転職サイトまで出てくるような状態です。

なぜ女性の働き方が変わったのか

この変化の裏には、いったいどんな理由があるのか?について考えてみました。

以下のサイトをみて下さい。
参考:ニッセイ基礎研究所 女性の男性化?によるマーケット拡大の可能性~働く女性の増加とライフスタイルの変化から

この記事にある「専業主婦世帯と共働き世帯の推移」について見て下さい。
ピンクの線が専業主婦世帯、青い線が共働き世帯をあらわしていますが、1989年ごろから逆転しています。
2010年には完全に入れ替わり、共働き世帯が非常に増加していることが、このグラフを見てもわかる様に思います。
こうしてグラフにしてみるとわかりやすいですが、今は専業主婦世帯に比べて、共働き世帯が非常に増加していることがわかりますよね。
働く女性は確実に増えています。

そして、以下の記事。
参考:オールアバウト 夫のホンネ、専業主婦の妻にも働いてほしい

この記事の中では、「夫は妻に働いてほしいと思っている」ということに関してかかれています。
バブルの時代とは異なり、今は不景気でお給料も右肩上がりとは言えない時代。
むしろ、お給料が年々下がっていくような状況も確認されています。
そんな中で、以前は一家の大黒柱として一人で家計を支えていた男性も、「女性にも働いてほしい」と考える様になってきています。
自分が働いている会社が倒産した場合でも、妻が働いていれば最悪の事態は免れるということかもしれません。
しかも、以前は「パートや派遣など、補助的な感じで働いている」という人が多かったのですが、現代は「できればフルタイムで働いてほしい」と考える女性が増えるなど、大きく変化が見られていることがわかります。

もちろん、女性が働く裏には「働きたい」「働いて、自己実現をしたい」という感情があることもあるでしょうが、こういった男性側の意識の変化も影響しているのかもしれません。