ビジネスでは理解してもらうことが大事
社会人にとって、コミュニケーション能力は必要不可欠です。
特に重要となるのは自分の意見を言えることであり、会議ではもちろんのこと、日常的な業務であっても改善点があれば発言することが求められます。
かつては「沈黙は金」などと言われる時代もありましたが、現代では何も言うことができなければ使えない人物と評価されてしまうでしょう。
ただ、自分の意見さえ言えば良いというものでもありません。
どんなに素晴らしい意見が言えても、それが相手に伝わらなくては意味がないのです。
そのため、ビジネスでは自分の意見を相手に理解してもらうということが大切になります。
発信力とは何か
そこで、ビジネスマンが身に着けるべき能力として近年注目されているのが発信力です。
発信力とは、意見を相手にわかりやすく伝える力を意味します。
仕事においては、誰かとコミュニケーションを取ることは避けられません。
よって、こうした力は社会人なら誰もが身に着けるべきだといえるでしょう。
特に、プレゼンテーションではこの力が重要になります。
たとえ良い企画内容だったとしても、理解されなくては興味を持たれることはないでしょう。
これでは企画に費やした時間を無駄にしてしまいますし、企業にとってもビジネスチャンスを逃してしまうことになります。
また営業や販売では、発信力は必須の能力といえます。
素晴らしい商品もそれが伝わらなくては誰も買ってくれないでしょう。
特に販売では、一般消費者に対してわかりやすいアピールをすることが大切です。
逆に、セールスポイントがあまりないような商品でも、発信力のある人物が売り込むことで契約成立となることもあります。
なお、発信力とは単に言葉の選び方や話し方の問題ではありません。
ときには、イラストや図などを取り入れて説明することも重要です。
効果的に使えば相手が理解しやすくなります。
ただし、やりすぎると幼稚な印象を与えてしまうので注意が必要です。
発信力を身に付ける方法
このように、発信力は社会人にとって必要な能力です。
では、どうすれば身に付けることができるのでしょうか。
最も有効なのは、自分の意見やプレゼンなどを誰かに聞いてもらうという方法です。
このとき、わからなかった点があるかを聞くようにしてください。
自分では問題ないと思う部分であっても、他人にとってはわかりにくいと感じる場合があるからです。
相手がわからなかった部分については、どうすれば伝わるのかを考えます。
このことは、自分が聞く側のときについてもいえます。
誰かの発表を聞いて理解しにくいと感じたら、わかりやすくなる方法を自分なりに考えましょう。
このようなことの繰り返しによって、次第に発信力が鍛えられていきます。