課題発見力が企業を成長させる
ビジネスはいつも順風満帆とはいきません。
それどころか、常に何らかの問題が存在しているのが普通です。
このような問題を放置すれば、企業の売り上げにも影響を与えるかもしれません。
逆に、問題を解決することがより質の高い商品やサービスが生み出すきっかけにもなり得ます。
このように、問題を課題として捉え、それを乗り越えることが企業を成長させます。
そのためには、誰かが課題を見つけなくてはなりません。
ただ、たとえ一人の社員が問題だと感じていても、それを指摘しない限り誰も気づくことはないでしょう。
そのまま放置していれば、気付いた時にはもう手遅れとなってしまっているかもしれません。
課題が社員に共有され、解決に向かっていくことで初めて企業としても成長できるのです。
そこで、社員に必要となるのが課題発見力です。
自分がすべきことを発見する力
課題発見力は、文字通り課題を発見する能力のことです。
それも、ただ発見するのではなく、それを指摘したうえで解決を提案するところまで含まれます。
したがって、課題を見つけたとしても、その解決まで見越して考えなくては課題発見力があるとはいえないのです。
ここでポイントとなるのが、「問題」ではなく「課題」を発見するとしている点です。
問題は、多くの場合、経験や前例で対処することが可能です。
その場合、解決したとしても企業が成長することはないでしょう。
また解決はできても、その本質的な原因について社員が理解できていないということも多々あります。
対して課題は、前例や経験では対処できないような問題を指します。
つまり、こうした課題を乗り越えるためには、その企業自体が成長することが不可欠なのです。
そのため、企業のあるべき姿を明確にし、直面してきた様々な問題の根底にある根本的な問題を把握しなくてはなりません。
その第一段階として、課題発見力のある社員の育成が不可欠になります。
課題発見力を鍛えるためには
では、どうすれば課題発見力を鍛えることができるのでしょうか。
課題発見力を鍛えるためには、常に何が課題かを考えることが必要になります。
簡単な方法は、自分を取り巻く環境などに対して分析を試みるということです。
いきなり大きなテーマから考えると混乱してしまうかもしれないので、まずは身近なテーマについて分析すると良いでしょう。
課題を発見したら、次はそれを解決する方法を考えます。
最初はうまくできないかもしれませんが、こうした思考法を日常的に繰り返すことで、課題発見力が磨かれていきます。
また、課題発見力のある人材には共通している特性がいくつかあります。
それは、前例にとらわれない思考ができること、視野が広いこと、常に知的好奇心を持っていることです。
これらを意識することによっても課題発見力は磨かれていくので、先に挙げた身近な環境分析とともに実践してみてはいかがでしょうか。