言って良い短所と悪い短所を見極める

就職活動の面接でよく聞かれる質問として「自分の長所と短所はなんだと思いますか?」というものがあります。
質問の意図としては、きちんと自己分析ができる人物であるかを見るためと、その人の性格を知りたいということが挙げられます。

長所はともかく、なかなか伝えづらいのが短所です。
短所はいわば自分の中でよくないと思っているところなわけですから、前向きな方向に話をまとめるのはちょっとテクニックが必要になります。

就職活動に関する短所紹介で十分に注意しておきたいのが「言って良い短所と言ってはいけない短所がある」ということです。

短所を尋ねられているのだから正直に答えるのが筋と思うかもしれませんが、極端な例として自分の短所に「お金にルーズでつい無駄遣いをたくさんやってしまう」や「すぐにカッとなって知らない人と殴り合いのケンカをしてしまうことがある」といったことを言い出したらどうでしょう。

とてもではないですが、そんな危険な人を好んで自社に採用しようと思う人事担当者はいませんよね。

他にも「太っている」「容姿が悪い」「病気がちである」といった身体的な短所も聞いている方でフォローがしづらく、よい印象が持たれにくい項目です。

面接時に挙げる短所としてのOKラインは、裏返して長所に言い換えることができるかどうかが判断ポイントになります。

短所を短所のままで終わらせない方法

裏返すことで長所になる短所としては「内向的」「せっかち」「緊張しやすい」といったようなものです。

これらはいずれも「熟考ができる」「仕事にすぐにとりかかれる」「慎重に準備をする」といった長所に裏返すことができます。

短所を上手に長所に言い換えるには「自分はここがダメなんです」といった自虐風に伝えるのではなく、「こういう側面があり直したいと思っています」というふうに前向きな姿勢を出すことがポイントとなります。

より説得力を持たせるためには、過去に自分の短所を長所として活かすことができたエピソードを盛り込むこともおすすめです。

「細かい部分が気になって作業が遅い」ということを短所として挙げつつ、「以前先に作業をしていた分が破棄となり、細かくチェックをしていた自分の分は助かった」というような話があると、なるほどよいこともあるのかと相手に思わせることができます。

もしくは「どんどん作業を進めてしまう癖がある」という短所に対し、「スタンドプレーで失敗をした経験があるので、今ではなるべく周囲の意見を聞きながら仕事をするようにしています」と改善途中であるという所をアピールするのも効果的です。

大切なのはどういった姿勢で仕事に取り組めるかということですので、独りよがりにならない冷静な性格判断をしていきましょう。